新年快樂

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今日はアジアの多くの国で春節、旧暦のお正月です。
おめでとう!
今天亞州很多國家的農暦新年。大家新年快樂!

そして、その日に海を越えてやってきた贈り物。
一昨年、台北での展示でお世話になった、MIIN Design のBenさんから、カードが届きました。

今天我收到一個包裹。在台北MIIN Design的Ben先生送給我的。
前年他邀請我一個展覽會,幫了我很大的忙。

このブログのトップの写真で壁に飾ってる、文字の書かれた赤いカード。
中華料理店などで、似たような雰囲気のを目にされることもあると思います。おめでたい文字が書かれている、伝統的なお札のようなものです。
届いたのは、「満」と「財」。
「満」は満ちる、いっぱいになるという意味、「財」はそのまま、お金ですね。
我が家もリビングに貼りましたので、お金持ちになりますでしょうか!

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今回届いた、このカードのイケてるところは、そのデザイン。よく見ると、文字がいろいろなアイテムでできてます。
財のほうは、お金にまつわる神様とか、金の卵とか。ラッキーナンバーである「8888」のナンバープレートをつけた車のイラストもあります。
満のほうは、皆で集まって食べる年越しのごちそう、とか、餃子(もともと財布をイメージした食物らしいですよ。)とか。裏側には、中国語と英語で、それぞれの名前と意味の解説がありました。
もちろん、MIIN Design=台湾のローカルな文化をユーモラスに切り取って、お洒落なお土産雑貨にアレンジするのが得意な、台北にあるデザイン会社の、商品です。MIINの商品は、台湾好きの日本人にとても人気があるので、台湾に行かれた方、台湾土産をもらったことのある方なら、知らない間に触れているかもしれません。
ともすると、古臭い、ダサい、となりがちなローカル文化を、そのダサさはそのままに、でもちょっと切り口を代えることで、POPでかわいい!に、嫌味なく変えちゃってるところ。台湾を知らない人に台湾を伝えるという役割。いいデザイン会社だなぁと思っています。率いるBenさんもとってもいい人。もっと中国語上手くなって、自由に喋れるようにならねば。

届いたのは他にも。
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奥にある、紅色と黄色のポストカードは、これもMIINのもので、colorful taiwanとあります。それぞれのテーマカラーの、「台湾」アイテムが散りばめられています。
ベタ一色の派手なバックに、切り抜かれた写真。UVインクか何かでちょっとエンボス気味に仕上げてある、MIINお馴染みのこのノリも大好きです。

一番手前のは「剪紙」といって、所謂切り紙細工。こちらは、同じく台北にある漢聲巷という、古き良き中華文化を伝える、古い印刷物を扱っているお店のもので、羅敬智さんという方の手によるものだそうです。漢聲巷も好きなお店で、時々覗いては、剪紙欲しいなぁ(&私も作りたいなぁ)なんて思ってたものだったので、とても嬉しい。

這些卡片就是MIIN Design的商品。他們總是把「很台灣」的傳統東西變成時尚商品。又可愛,又酷。
前面的剪紙是在台北漢聲巷的商品。Ben先生的朋友創作的。這也是很厲害!
我真高興喔!

1年以上前に、イベントでご一緒しただけの、言葉もほとんどできない日本人の私に、こんな気遣いをいただいて、本当に感謝です。
ここしばらく、過渡期というか、あまり表立った活動ができていなくて焦り気味の日々なのですが、落ち着いて、地に足をつけてやっていくしかないなと思いました。
Benさん、ありがとう。また会いましょう!
謝謝Ben先生。我會努力。我們改天再會吧!

【台湾の食べ物】檳榔花

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檳榔花という野菜を食べました。台湾・台中にある、日月潭という、湖のほとり。
台湾には複数の原住民呼ばれる先住民族の人たちがいます。(現在、公式では14民族)
日月潭周辺に住んでいるのが、サオ族(邵族)の人たちで、観光客相手にサオ族料理を食べさせてくれるレストランがいくつかありました。
檳榔花は、そこで食べた料理。といっても、檳榔花自体は台湾全土で食べられてるのでは?と思います。

檳榔というと、台湾に昔からある「噛みタバコ」のことなのですが、これはその花の部分みたいです。噛みタバコの檳榔には、軽い麻薬成分があるそうですが(とはいえ、合法ですよ)、この花には多分ありません。ハイにもならなかったし(笑)
味は、カリフラワーの甘みと歯ごたえに、キャベツの軽やかさを足した感じ。とても美味しかったです。
Facebookにこの野菜の写真をアップすると、ブラジルにも「パルミット」と言う、似たような野菜があるというコメントをいただきました。
調べてみたら、どちらも椰子の仲間なので、本当に似てるのかも。
日本にはない野菜なのが残念。また食べたいなー。

去台灣旅行的時候我頭一次吃「檳榔花」。真好吃!
在日本沒有這種疏菜不能吃,很可惜。
我想再吃。

スープが決め手。台北の変態的なまでに素敵なレストラン「阿嬌的店」

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台北を走るMRTの終点、新北投という、温泉で有名な街にあるレストランに行きました。阿嬌的店というお店。
台湾情報でお馴染みの、青木由香さんの本で紹介されており、その料理写真があまりに美味しそうだったので、レッツゴーです。
地図で見る限り、MRTを降りたらすぐ、といった感じ。簡単に見つかるでしょう!と鼻歌まじりに出かけていったのですが……

ない。

ウロウロしてると、店の看板みたいなのは見つかったのですが、しかし、その周囲を見渡しても入り口らしきものは見当たらず。困りました。

結局、妹がカタコト電話で問合せてくれて、ようやく見つかりました。wellcomeというスーパーの入っているふつーーーーのビルの、4Fにあります。そりゃ見つからんわ。
マンションの一室を改装したようなお店で、4Fまでたどり着いたとしても、見つけるのはやっぱり難しいかも(笑)。この日は店主の林さんがドアを開けて待っていてくれたので、無事到着しました。

ーーー

メニューはお任せのみ。席に着くと、早速お料理スタートです。
最初に「青草茶」という、ハーブティーが出されました。ミントの効いた、さっぱりしたお茶。夏の蒸し暑い日に飲むと、心身ともにとてもスッキリする飲み物です。私も大好きな、このお茶からスタートで、テンションあがります。

そして、お料理
(以下、薄暗い店内で撮った写真なので、少し見にくくてごめんなさい)
まずは、滷蛋。味付け煮玉子です。双子みたい。
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昨日の記事では滷豆腐というのを紹介しましたが、滷というのは、醤油煮込みのような料理を指すと考えてもらえればいいと思います。
ただ、香辛料が効いていたり、シンプルな醤油味だったり、バリエーションはいろいろ。この卵は、八角が効いたタイプでした。
ちなみに、八角の効いた煮玉子は台湾ではとってもメジャーな料理。茶葉と八角で煮込んだ「茶葉蛋」は、コンビニでも売っているほどで、この匂いを嗅ぐと、「台湾にキター!!」とテンションが上がってしまうくらい、街と一体化した料理なのです。
それほどまでに庶民的な、ありふれた一品がスターターであることからもわかるように、こちらのお店のお料理は、基本的に台湾の家庭料理がベース。
しかし、その家庭料理が、こちらのお店では徹底的に極められていました。

二品目
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ちゃんと聞き取れなかったのですが、胡瓜?(…じゃないな。なんだっけ?)と海藻の冷菜、そして、台湾名物のカラスミとリンゴ。
カラスミは、薄切りの大根と合わせるのが大定番なのですが、リンゴってのが洒落とります。

三品目
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来ました!このお店の招碑=看板料理、碧玉瓢箪です。これが食べたくて来たのよー。
林さんの説明によると、雞湯/鳥のスープと高湯/豚のスープで数時間煮込んだ、ということでしたが、まず、まあ、とってもきれい!林さんも、そこに注目して欲しいみたいで、光をかざして見て!と(言っていたと、思う。)。本当に、玉のような透明感、キラキラしてます。
瓢箪自体には特徴的な味はなく、冬瓜をさらになめらかにした感じの食感。そして、トロミのついたスープが本当に美味しくて、スプーンですくいまくって、最後まで一生懸命いただいてしまいました。

四品目
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肉団子と、クタクタに煮込んだ白菜、薄揚げ的なものの煮物。
日本の家庭料理にもある感じの、トロミのついた煮物です。これも、スープと一体化した白菜のトロトロ具合が、味の決め手。

五品目
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魯肉飯。来ました!
これも、台湾庶民料理として超有名ですね。豚のホホ肉(日本で食べるなら、バラ肉が近い)をトロトロに煮込んだものを乗っけた丼です。ガッツり系甘辛味が基本。
が、こちらのは、びっくりするくらい上品!魯肉飯が上品!!魯肉飯なのに上品!!!
甘辛さとこっくりした味はそのままに、でも脂っこさとかしつこさは一切ありません。いやー、料理って、すごいね。
ちょっとパラっとしたお米とも良く合います。このお米も、こだわりのものみたいで、宜蘭の鴨米だっておっしゃってました(と、思います。ヒアリング力、プリーズ!)鴨米ってのは、日本で言う合鴨農法ってことかしら。

六品目
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ブレてしまってますが、お魚です。鰤かな…?と、エノキ、あと、海藻みたいなのも入ってました。トロミスープ仕立てです。

…と、ここまで来てお気づきでしょうが…

 

スープ、、、、多い!!!
ていうか、前菜とご飯以外全部スープやん。

 

いや、すごく美味しいのです。どのスープも、丁寧に取られていて、素材とも丁寧に合わせてあって。
料理に「真心」とか「愛」とか精神論的情緒的なこと言うのって、あんまり好きじゃないのですが、しかし、心を込めて作った料理ってこういうことだろうなぁ、と表現せざるを得ない。本当に美味しくて、一口ひとくち、頷きながら、こちらも「心を込めて」喉に送り込む感じ。

訊ねてみたのですが(妹が。)、林さんは、料理を専門に学んだことはないそうです。
きっと、趣味でスタートした料理が、行き着くところまで行って、ここまで来ました!てことなんだろうなぁと勝手に理解&納得。料理そのものは、どこにでもある、馴染みのある家庭料理、でも、その料理を構成する素材一つ一つ、プロセス一つ一つ、すべてに手を抜かず、おいしさを追求していって…

 

台湾料理の魅力の一つに、スープの美味しさというのがあると思っています。
街角の、ちょっとしたお店であっても、そこで出されるスープの美味しさに目を見開くことって、とっても多い。
丁寧に真面目に取られたスープに、最小限の、日本人からしたら、一瞬味ついてないんじゃない!?て思うくらい薄味の、優しいスープ。二口、三口とくちに運ぶうちに、そのしみじみとした美味しさに気付かされる、そんなスープ。
あくまで想像ですが、林さんも、そんな台湾料理のスープを、とても大切に思っているんだろうなと。そして、だからこそ、そのスープにこだわり、追求していって、その結果…

 

メニューが、スープだらけに!

 

そして最早変態の域に!(褒めてますよ。)

 

 

7品目
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キノコの…     スープです!(爆

いえ、6品目までは、あくまで「とろみのついた、餡掛け的な」ものでしたので、コース内容的に言うと、この七品目が、本当の、スープです。はい。
西洋料理のコースだと、最初にスープが出てきますが、こちらでは、スープは最後というのが基本だそうですしね。
というか、私たちの方が、美味しさに夢中になりすぎて、餡掛けの餡を、いやしくも食べ(飲み)すぎて、勝手にお腹タプタプになっただけ、というべきなんでしょうか。あれ、飲まなくてよかったのか?でも美味しかったしな。

このスープも、美味しかったです。グラグラ煮立てたりしない。恐らくですが、蒸して仕上げてるんだと思います。台湾らしい、優しく滋味深いスープ。

…お腹タプタプやけど!!

ちなみに、店内ですが、それほど広くはありません。レイアウトは、日によって変わるのかもしれませんが、テーブルが3つくらい。この日は、お客さんは私たちだけでした。
BGMはジャズがかかってましたが、CDがぎっしり詰まった棚がありましたので、きっと、音楽も好きな方なんだと思います。内装も、派手さはないものの、林さんの世界が徹底されていましたよー。

最後、デザートが来ました。
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ピンぼけですみません。
仙草とバジルシードの、冷たくて甘い、、、スープ仕立て!!イエイッ!!

仙草も、台湾の代表的な食物。おやつによく使われています。ゼリー状のもので、体の熱を冷ます効果があるそうな。これまた私の大好物です。

 

ーーーー

この頃、考えています。
「普通のごはん」て、とっても奥が深い。
どこにでもあるような味で、見た目も地味なのに、食べたらお腹の底からじっくり元気になるような、ごはんというのが、ある。
普通のごはんに見えて、本当に普通の、お腹が膨らむだけのごはんも、ある。
その違いはなんだろう?
味の好みとか、その時身体が欲しているものとか、そういうのもあるだろうけど…
この先、お料理と、どう付き合っていくことになるのか、わからないけど、「派手さはないながらも人を元気にするようなごはん」を、私は作っていきたいなと、そう考えています。
そういう意味で、今回、ここ「阿嬌的店」で林さんのお料理に出会えたことは、とても意味があったなと、この出会いを意味のあるものにしていきたいなと、そう思いました。
語学力が足りなかったのも、悔やまれる!
林さんの変態的こだわり(褒めてます。)は特別としても、料理の好みとか、スープ大好きなところとか(笑)、プロの料理じゃなくて家庭料理がスタートなところとか、もし林さんと自由に言葉を交わせたら得られたであろうことが、沢山あるような気がするのです。
心を入れなおして、語学もがんばれ、ってことですね。

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さて。
スープの多さには笑ってしまいましたが、言葉は通じずとも伝わる、あふれんばかりの料理愛を満喫し、帰りは「来たときとは別の出口からどうぞ」と、裏口へ案内されたのですが…

!!

…最後の最後まで、こだわり屋、林さんの変態ぶり(しつこいけど、褒めてます。)を堪能させていただきました。(説明できないので、詳細は省略。ぜひ行ってみてください。)

阿嬌的店のサイトはこちら(林さんの変態凝り性ぶりはサイトからも十分に伝わるかと!)
http://www.aj-house.com/aj-house.html
予約の上、訊ねてみてくださいねー。

滷豆腐(豆腐の煮込み)

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滷豆腐=豆腐の煮込み。
台北の自助餐(ブッフェスタイルのお店のこと)で食べた、なんてことないのに、やたらに美味しい煮込み豆腐がまた食べたくて、再現してみました。
んーーーまぁまぁイメージ通り仕上がったかな。
醤油ベースで、日本の煮込み豆腐と何が違うの?というと、はっきりわからないのですが、でも、とても美味しかった滷豆腐。
今日は木綿豆腐を使ったのですが、臺灣のはもっと滑らかだったので、次は絹で再チャレンジしてみようと思います。

その時の写真はこちら。真ん中上が滷豆腐です。好きなおかずを指さして盛ってもらって、お会計はご飯つき50元でした。(1元≒3.3円)
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外国旅行だと、どうしても油物が多く、野菜不足になりがちですが、そういう時にもこういうお店は助かります。野菜のおかずは山のように並んでますし、言葉がわからなくても、指差しでOK。
馴染みのないおかずを、ちょっと食べてみたい、て時にもいいですね。お弁当スタイルでテイクアウトもできます。

山のように…どれくらいおかずが並んでるかというと、これくらい並んでいます。人気店のようで、人も並んでいますが。ただ、テイクアウトの人が多いみたいで、2階のイートインスペースは結構空いてました。
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(で、後から気づいたのですが、このお店、撮影禁止でした。ごめんなさい。)

台北駅前、信陽街の「美麗華」というお店。予備校がいっぱい立ち並んでる辺り、といえば、台北に詳しい方はお分かりでしょうか。
また訪れてみたいです。

【映画】あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)

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地味にじわじわ来る映画。

完全に男子、それも優等生じゃなくて、幼稚な、学校内でも「問題児」扱いされている男の子の目線でストーリーは進む。そのためか、どうしてもストーリーすべてに共感できるわけではない。
私が女で、どっちかというと優等生だったせいもあると思うが、主人公であるカートンの「おバカさ」には、ああ、こういう男子いるなぁ〜というリアルさは感じるものの、なんでそうなのか?は全然理解できない。(ちなみに、この点、主人公を演じる柯震東が、すごーくいい。10代後半の、体ばかり大きくてまだまだ幼い、パワーを持て余した男の子の姿を、ものすごくリアルに演じている。)
その主人公の目線で描かれるヒロイン(チアイー)の姿というのも、優等生で、ちょっと可愛いというだけで、どこが魅力で何故好きになったのか、正直わからない。
所謂進学校に通っていた私の周りにいた男の子たちは、カートンみたいなタイプじゃなく、もうちょっと聡明で紳士なタイプの子が多かったから、そのことも影響しているかもしれないけど、
男の子たちが、なんでこぞってポニーテールが好きなのか、それも全然わからない(笑)

それでも、観ている間、何度も何度も心の何かをさらっていかれるような感覚に陥ったのは、その一つひとつの場面が、確かに自分自身が経験した、あの瞬間に共鳴するからなのだ。

徹底してパラレルワールドのストーリー。
あの時、もしああだったら。あのすれ違いがなかったら。
若い頃の恋愛(あるいは恋愛未満)というのは、どうしたって、勘違いで臆病で、憧れや妄想が強すぎて、現実的に関係を育むという理想からは程遠いものなんじゃないかと思う。(もちろん、そうじゃない関係もあるけど)
そこに、男女のずれ、優等生と問題児の見ている世界のずれが重なり、二人の道は、想いを抱いたままに、どんどん離れていってしまう。

ああ、青春。

そのパラレルワールドの夢物語の隙間に、この映画は、ハッとするような「現実」を挟んでくる。
例えば、チアイーがカートンに向けて投げかける「あなたは、想像上の私を好きなんじゃないかと思う」(説不定你喜歡上的…只是你想像出來的我)という疑問。
例えば、学生時代そこそこ優秀だった仲間が、社会に出てからは、いまいちパッとせず、くすぶっているという現実。
逆に、「最後に夢を叶えるのは、最も才能があった奴じゃない。最後まで絶対に諦めなかった奴だ」(最後會實現夢想的往往不是最有才華的人。而是直到最後也絶不放棄的那一個人)というセリフ。
ああ、そうなんです。まさにそうです。耳が痛い。

終盤、パラレルワールドの二人が幸せに結ばれる映像が何度も流れるが、この二人が、もし、何のすれ違いもなく歩いて来れたとしても、人生を共に歩むことはきっと叶わないであろうことは、観客である私たちも、大人になった主人公たちも、十分にわかっている。
男女の話だけではない。仲間だってそうだ。大人になって、それぞれの道を歩き出した私たちは、今もし、再び同じ時間を過ごすことになったとしても、きっと同じようには笑えない。それどころか、完全に袂を分かつことにさえなりかねないだろう。それくらい、価値観も、積み重ねてきたものも、目指すものも、違ってしまっている。

それでも、あの頃だって、今だって、仲間を思う、愛しい気持ちは、決して偽りじゃない。
描かれる幾つもの、「その瞬間」は、確かに仲間たちが共有した時間であり、間違いなく人生の、私たち仲間みんなの、宝物。
現実を知っているからこそ、ストーリーの中、ところどころ挟まれる現実に、いちいち目を覚まさせられるからこそ、「あの頃」はリアリティを持ち、観客である自身の記憶とも重なっていく。

ウォークマンを耳に突っ込んで、ダラダラと自転車で走る男の子たち。
チアイーが、前の席に座るカートンの背中をペンで突っついたり、椅子を蹴飛ばしたりする、教室内のたわいない場面。
幼稚ね、という言葉でしか、自分もまた、気持ちを伝えられない、その幼さ。
恋愛未満の二人が、電話で何度も長話する、まさに「あの頃」の関係。
あと、大地震の直後に、言い方は悪いがそれを口実に、あるいは、もちろん、本気で心配して、久しぶりに連絡を取り合うシーンも、同じ年代に大地震(映画では1999年9月の台湾の地震、私たちは1995年1月の阪神大震災)を経験しただけに、リアリティがある。

90年代後半を舞台にした、ありきたりの青春譚だと言えば、それまでである。
けれど、それぞれ、全く違うベクトルを向いている、一人ひとりの人生の、奇跡的に交差した瞬間のキラキラを、徹底して、ロマンチックな気持ちから冷めるぎりぎりのところで切り取って見せているところに、この映画の魅力はあると思った。
…この映画を、あの頃仲間だったみんなが観たら、どう思うのかなー…。知りたいような、知りたくないような。全然違う想いを抱いてたら、ちょっと寂しいもんね(苦笑)