紅絹〜キモノガールズグラフティ

着物ちゃんー雪オレンジ
★紅絹に触発されて作り始めた着物シリーズより★

紅絹…「もみ」と読むそうです。
福岡のデザイン会社、エフ・ディが発行してる、古い着物をめっちゃおしゃれにスタイリングして見せてくれる本!
今まで、vol.1/vol.2と出てるんですが、今回の「着物ガールズグラフティ」はその総集編。
vol.1/vol.2からだけでなく、その前身だった、フリーペーパーや雑誌時代のコーディネートも入ってます。
今日、おまけの手ぬぐいつきで届きましたー♪
分厚くなったぶん、若干中が見にくいんですが、福岡でしか手に入らなかったフリーペーパーや雑誌時代のが載ってるのが嬉しいです。(通販でもバックナンバーは手に入るようですけど!)

いやもうかわいいわ。
古い着物や帯の柄もかわいいし、
柄on柄の、洋服じゃあり得ないコーディネートもかわいい。
モデルさんが「はんなり日本風」じゃなくてわりとしっかりめの顔立ちなのも好みです。

スタイリストの青木千英さんのブログにもかわいい着物がいっぱいです。

平野啓一郎さん

平野啓一郎さん。
めっちゃ賢げで難しげな小説を書く方で、まだちゃんと読んだことはないのですが、
(最初の2Pくらい見て、ぎょぎょっと思った記憶はあり)
ブログとツイッターは愛読(っていう表現はへん?)してます。

年齢が一緒なので、共感できることが多いというのがその理由なのですが
平野さんが文筆家かつ、頭のいい方で、世の中のいろいろについて勉強もされてますから
私が表現できる以上、いや、感じてる以上にクリアに、その世代的問題意識を表現されているのがとても嬉しいのです。
嬉しいという表現もイマイチぴったりこないのですが、あーそうそう!とか、そういうことか−、とか、とにかく視界がクリアになる経験が多い、そういう感じ。
こういうことって実はめったにないことだから貴重。

頭のいい人が好き、なんていうと、取りようによっちゃイヤらしい奴と思われるかもしれませんが、やっぱりすごいなぁ!と思うし、そのクリア感はとても嬉しいことだし、
だから平野さんに限らず頭のいい人は好きだなぁと思います。
まぁ当然、それ以前に人間性あって、ていうのは大前提ですけどね。
小説も読んでみようっと。

平野啓一郎さんブログ
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/

インゲル・ヨハンネ・ラスムッセンさん

リテリング フェルト・アートの世界

リテリング フェルト・アートの世界
ノルウェーのテキスタイル作家、インゲル・ヨハンネ・ラスムッセンさんの本。
偶然書店で手に取ったのですが、すごく好きな色×パターンの世界でした。

日本人編集者である若井浩子さんとの共著になっていますが、若井さんのインゲルさんをリスペクトするまなざしがとても素敵。
インゲルさんの、創作にまつわる言葉にも引き込まれました。
また、中身は作品紹介にとどまらず、オスロの街の観光ガイドにもなりそうな素敵な内容になっています。(その分、もっと作品がみたい!!という気持ちにもなったのですが、それはまた次の楽しみにということにしましょう)

本の「感じ」も、とても好きだなぁ…と思ってたら、ディレクション&デザインが、私がこのところ「すごく好きかも!!」と思ってるディレクターさん/デザイン事務所によるもので、ますます嬉しくなりました。
色や構成の勉強にもなりそうだなー

【読書】奇跡の脳

奇跡の脳
奇跡の脳 
ジル・ボルト・テイラー・著 竹内薫・訳 /新潮社

脳解剖学者である著者自らが脳卒中で倒れ、左脳の機能を失ってから、回復するに至るまでを記録した本。
脳に障害を受けた人が、どんな体験をし、どう感じているのか
回復の段階で、どういった体験をしているのか
非常に興味深いです。

左脳の機能を失ったということは、物事を順序立ててとらえたり考えたりすることはもちろん、言葉を理解したり発したりということもできません。
当然、周囲の人間には、本人がどういう状態にあるのか知ることはできません。
そういうケースに出会ってしまったときに、少しでも役に立って欲しいというのが著者の願いであり、私もそう感じました。

興味深かったのは、一時的に左脳を失い、「右脳のみ」となった著者が、恐怖や苦痛ではなく、「限りない幸せ」を感じていた、ということです。
人は、何らかの刺激や周囲あるいは自分の状況、過去の体験や未来の見通しについて、喜びや希望を感じると同時に、不安や恐怖を抱きます。
しかし、そういった何らかの刺激にたいする「感情、考え」は、すべて左脳がもたらす「物語」。
過去も未来も因果関係もなく、ただ今、ここにある刺激をそのままに受け止めているという状態(右脳による刺激受容のみ)では、ただひたすら幸せだ、というのです。
さらには、自分の体と外界との境目も感じなくなり(これは左脳の仕事)、外界の全エネルギーと一体化しているという感覚にも包まれるといいます。
人は、ただ生まれてそこにいるだけで良い。
現代社会ではしばしばそのことが許されず、自分で自分を評価できなくなってしまったりしがちです。しかし、「本来的な生き物としての存在価値」=「生きている、そのこと自体が奇跡であり幸せである」…しばしば宗教的哲学的に言われることが、この本にも書かれていて、そのことに感動を覚えました。


前半は著者の回復プロセスについて、
周囲の人間が(心配や絶望の気持ちではなく)希望を持って、常に前向きな刺激を与えること、十分に睡眠をとらせること、できなかったことではなく、できるようになったことにひたすらフォーカスし祝福すること…それは母親が赤ん坊に接するのと全く同じだ、と思いました…がどれだけ脳の回復(成長とも言えます)に役立つか、ということが書かれています。

後半は、左脳の機能を回復しつつある著者が、しかし、左脳によってもたらされる余計な物語…ネガティブ、攻撃的、悲観的…に再びとらわれず、右脳がもたらす根源的な幸福感を持ったままいかに社会に対応していくのか、哲学的ともいえる考えと取り組みがまとめられています。
その中には、宗教的、スピリチュアル的とも捉えられそうな内容がしばしば出てきますので、場合によっては拒否反応(あるいは理解できない)を示す人もいるかも。
でも、「より良く生きたい」と考える人であれば(私自身も含めて!)ぜひ一度トライしてみて、と思うことばかりです。
目の前で起きていることを、すぐに評価せず、ありのままに受け入れること。
何か刺激を受けた場合、瞬間的には不快感を覚えるかもしれませんが、生理的なその反応(著者によると90秒)をやりすごした後は、左脳によるネガティブな物語にひきずられずに、自分にとって平和をもたらす「思考回路」を、自らの心掛けによってつくってみること。

★5つ、プラスαα。

読書

続けて読んだ小説2冊がどちらもとても良くて嬉しいです。

梨木香歩さんの「家守綺譚

と、
カズオイシグロさんの
わたしを離さないで」。

どっちもずっと気になってた作家さんだったのですが、なんとなく機会を逃していたのです。でも読んで良かった!

共通するのは、起承転結のストーリーだけでなく、言葉で紡ぎだされる描写そのものが素晴らしいということ。これはとても私好み。
あと、鍛錬を積んだ人の文章とはこういうものだ!というのをつきつけられて素直に感動できたこと。
ちょっと文章が得意、というのと、真剣勝負で鍛錬積みました、というのは全然違いますね。当たり前だけど。目の前にそれをつきつけられると感動だし、嬉しい。

カズオイシグロさんのは、翻訳小説なんだけど、それを意識せずに読む事ができたのもよかったです。
翻訳小説って、文化背景がわかりづらいだけでなく、どうしても言い回しに違和感があってひっかかることが多いのですが(で、いつも原書で読めるようになりたいわーとか思うのです。思うだけなんだけど。)、それがなかった。作品そのものの力なのか、イシグロさんのルーツが日本だからなのか、翻訳の力なのかはわからないのですが。
この内容についての感想はまた別途書こうと思います。

梨木さんのは世界観もすごく好きだった。
この作品だけでなく、昨年くらいからずっと気になってる「世界観」があって、それにつながりそうな映画とかもいくつかあって、なのに見逃したりしてて。
でも、見逃してちゃいかん!と。これだけ続けて同じ匂いのするものがアンテナにひっかかるというのは見ろ!というサインだな。
DVDや映画見るのって(まとまった2時間取られるというのが)ちょっと苦手で、自分で借りることもほぼないんだけど、ちょっと積極的になってみようと思った。
もちろん本も!