【映画】呉さんの包丁(呉桑的鋼刀)

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「呉さんの包丁(呉桑的鋼刀)」という映画を観てきました。
台湾の金門島という島で、包丁づくりをする呉さんを追ったドキュメンタリーです。

国共内戦が始まり、台湾の国民軍と大陸の共産党の戦闘となったとき、台湾の最前線となったのが、この金門島でした。金門島と厦門はわずか10kmしか離れておらず、1958年8月23日に始まった40日を超える823砲戦では、大陸側の共産党は48万発もの砲弾を金門に向かって打ち込みました。
その後も、1978年までの間、両軍は隔日で宣伝弾を撃ちあう毎日。島の人々にとっては、大変な日々が続きました。「投降しろ」「台湾には自由があるぞ」なんてビラを、お互いに撒き合っていたのですね。
もっとも、こんなことを言っては不謹慎かもしれませんが、宣伝弾の中には「缶詰」なんていうものもあったそうで;何が入っていたのかは分かりませんが、台湾側から打ち込まれたものとして紹介されていたので、美味しい物か何か、自由や経済発展を象徴するようなものだったのではないかな、と思いますが この話にはちょっとユーモラスな印象も受けました。

呉さんのつくる包丁は、こういった時代に大量に打ち込まれた、砲弾を材料に作られています。

…ということは、前にも聞いたことがあって、知っていたのですが、なんとなく、砲弾を溶かして加工して作ってるのかなー、、なんて思っていたのです。
ところが、映画で観てびっくり。呉さんは、砲弾そのままの形の金属を四角く切り取って、そのままカンカン伸ばして包丁に仕立て上げていました。まさか本当にそのままだとは!
ちなみに、823砲戦で打ち込まれた「爆発するタイプ」の砲弾はもう無いそうで、今は宣伝弾として打ち込まれた砲弾を使っているそうです。

今の金門島は、高粱酒の一大産地として有名で、島の財政はとても潤ってるそうです。バスは無料、子育て費用負担もかなり少なくて済むとか。島に戸籍のある人間には、年に3回、12本ずつ(だったかな?)の高粱酒が支給されるそうで、そんなに貰ってどうすんねん、と思わないでもないですが、どんな暮らしがあるのか、興味がわきます。さらに、台湾といえど、金門島は日本に統治されかった島。日本時代の名残があちこちに息づいている台湾本土とはまた違い、文化的な違いがより濃く感じられそうという点でも心惹かれます。
厦門からは船でわずか30分、かつては唯一、中国人と台湾人が直接行き来できるエリアだったこともあり、中国人観光客もすごく多いようですが、私も一度行ってみたいです。もちろん包丁も使ってみたいなぁ。…ついこないだ、中華包丁を買ったばかりなんですけど…こんな映画を観ると、やっぱり欲しくなります。

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