【読書】潜入ルポ 中国の女

福島 香織
文藝春秋
発売日:2011-02-22

スキャンダラスなタイトル、表紙。これだけ目にしても恐らくは手に取らなかったと思うこの本ですが、著者の福島香織さんをtwitterで知り、人として信頼できそうな、血の通ったジャーナリストだと感じて興味を持ちました。

いかにもなタイトルどおり、中国の底辺で生きる女性たちの話がのっけから出てきます。日本の男尊女卑なんて比ではない。農村では女性であるより牛や馬であるほうがましだ、というような喩えにもうなづいてしまうほどの過酷な現実。
でも、本書のテーマはそこではありません。
女性実業家、人権活動家、漫画家、小説家。上流階級、下層階級。文革世代、八十后。
ある時代、ある国を生きるということがどういうことかということを語るのに、女性という切り口がいかに効果的であることか!
「中国の今」が活き活きと鮮やかに切り取られている。そう感じました。
夢中で読破。
最初にも書いたとおり、福島さんを知ったのはtwitter上で、著書を読むのはこれが初めてなのですが、つぶやきから感じるとおりの、率直で温かく、親しみやすい文章です。それが強さにも通じていることが印象的。
女性はもちろん、政治経済からしか中国を考えたことのない男性にも、また、中国に特に興味がない人にも堂々とおすすめしたいです。

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