仕事の成しかたを考えるー「30歳からの成長戦略」

30歳からの成長戦略 「ほんとうの仕事術」を学ぼう

この本が最初に書かれたのは2004年。
6年前の自分がまさにそこに(笑)

行き詰まり、手応えのなさ、経済的な不安、モデル不在。
少しでもできることを、とビジネススクールに通い…

その後、しかしこれでは私は勝てないしおもしろくない、と舵を切ったのが30歳の頃。
好きなことじゃないと勝てない、そもそも続かない、
自分の興味への集中と、その結果の成長、そして外からの評価というサイクルを連動して回していくにはどうしたらいいか…と考えた結果でした。

このあたりは著者の山本さんが示していらっしゃる道筋に、はからずも沿っていたといえそうな気がします。
一方、文句言わずに現場で実際にやってみなくちゃ…とトライした結果、手も足も出ない、助けを呼ぶにも伝えることすらできない…という自分の未熟さに呆然としたという事実も、隠さずにいたほうが良いかもしれません。

そして舵を切って入ってみた世界、ここにもやはり競争はあり、生き残りがあり…つまりのところ、入れ子構造なのでした。
そして、出くわした壁も姿は違えど本質は変わらない気がしています。
漠然としていて、具体的な姿が見えない。何か、自分がこれまでに克服したことがないことが重要な鍵で、しかしそれがわからない。かといってここでまた呆然としていたくない。

今回の世界は、ビジネス界のように「大衆化した知」がないぶん、さらに手がかりが掴みにくいです。大衆化どころか、経験知が暗黙知のまま漂っているように見えます。
それは「イラストレーター業界(出版/広告等業界内での位置づけ)」然り、「イラストを描く能力そのもの」然り。
論理思考がもてはやされるビジネス界で、下手に全体思考、抽象思考を披露すると痛い目に合うのと同様、こちらで下手に言語化、論理思考を試みると途端に孤独を味わいます。
私自身には言語化するだけの経験そのものが足りていないし。

そこで感じるぼんやりした壁に私はどう対応しようか?
絵を描いて見せるとう感覚勝負の世界で、感覚だけではそこにあるものをつかみ取れない私は一体どうしようか。

「好きなこと×人気のないことで差別化を」と著者の山本さんは言います。
でも、人気のないことって何だろう??
それ以前に、こちらの世界ではさらに競争が厳しく、「好きなこと×好きなこと」でしか戦い得ないのでは、というふうにも思います。

とはいえ。
だからこそ。
「好きなこと×好きなこと」を、「絵」の中にさらに追求する一方
「絵とビジネス思考/特に論理思考の両輪に手を伸ばしてきた私」という天邪鬼ぶりを、もっと深めるときなのでしょう。
既に好きなをやっているはずに私だけども、来てみたら「好きなこと畑」は思ったより広かった。さて、どこをどうやって耕すべきか…

「異分野の本の読書からヒントを得てきた」という山本さんの事例に対して、私の異分野への興味の拡散ぶりはそもそもが甚だしいものですが、「アウトプット指向の読書」ではなかった、という点。

「高いレベルの集中力で特定の時間ないにいきなりクリティカルマスを越える。ある水準を越えるとドカンとアウトプットの品質が上がる」というのは、例えば個展前の異常な集中時に経験したことでしょうか。
この集中力を日頃からコンスタントに発揮していればもっと…という罪悪感、ここは、本書の助けを借りて一度「開き直って」みてもいいかも、と感じたこと。

具体的に自分の仕事に当てはめることができなかった「心のマネジメント/無欲への挑戦」という部分。

このあたりをさらなる仮説として、試行を続けたいと思います。

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ところで、本書の中に「レゾナンス思考法/着眼両極・着手単極」の紹介があります。
そもそもが絵を描くこと(イメージすること)からスタートする私が、ビジネススクール時代に一番もどかしかったことなのですが(出会ったみんなは本当に大好きだし心から尊敬しているんですけどね!!ある種思考回路が似ているというか。笑)、
優れた経営者やコンサルタントが、この思考プロセスを経て「論理的な」アウトプットを生成するのに対して、
同じプロセスを経て「ビジュアル的な」アウトプットを生成するのが優れたデザイナーと言えるのだと思っています。
経営者の立場でのこの具体例は、フレッシュネスバーガー創業者である栗原幹雄さんの「面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。」、
デザイナーの思考回路がわかる本としては、原研哉さんの「デザインのデザイン」、佐野研二郎さんの「思考のダイエット」などがあるので、(私の貧弱な読書歴の中からではありますが…)記しておきたいと思います。

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