北京大学てなもんや留学記

第一章、のっけから「これ読んで北京大学に留学したいと思う人いるんだろうか…」なエピソード満載!
著者自身の体験が本音で綴られています。
わけのわからない中国、嫌な中国、暖かい中国、国としての中国と、個人としての中国人。

本音だけに主観を強く感じるので、ところどころ、意識的に距離を置きながら読んだのですが(特に差別感情、反日意識、共産党云々のところは一つの意見を鵜呑みにしたくないので)、
全体を通して、著者の、できるかぎり物事の両面、根本を見ようという姿勢は伝わってくるので、かなりズバズバ書いている部分でも一方的な印象はそれほど受けません。体験記として存分に楽しむ事ができました。

それにしても、日本の日常生活と比べると相当にタフな体験。
見事に、「私の弱点」と重なる部分ばかりが要求されると思われる、中国での生活!!
著者の方も書かれていますが、地域文化が近い国よりも、体制が似ている国のほうが断然馴染み易いわけで、つまり、同じ海外と言っても、例えば北米での暮らしなんかとは全く比べようもない大変さが伺い知れます。
私が中国で生活する時が来たとして、それが所謂海外駐在員仕様の暮らしなんかではなく(いえもちろんそれでも大変でしょう。)、現地に直接アタックしなくてはならない環境だったとして、果たして耐えられるかしら…
でも、もしその環境で1年なり2年なり生活しきることができたとしたら、私怖いものなしになるかも…!なんて感じたのです。めっちゃ仕事できる人になっちゃうかも(笑)

私が今中国語を勉強している動機の一つとしては、中国人の、あけっぴろげな厚かましさ、無遠慮さ、言葉を代えれば本音を言い合っても引きづらなさそうなところ、大陸的大らかさ、優しさ に直接触れてみたいというのがあります。が、そんなことをうっかり忘れてしまいそうなくらい強烈な体験目白押しの様子…。
ココロして挑まねばなりません。

あと、印象的だったのは、中国人内での諸々の「差」。
いろいろな考え立場の人がいるのはどこでも当たり前なのですが、中国の場合はその時々の政治的背景、出身地、現在置かれている経済状況などに翻弄されている度合いがすごく強いようで、「個人の価値観」なんて簡単には言えないということに感じ入る部分がありました。

この他、外国語学習者のしての体験談、意見もおもしろく、参考になります。(語学勉強中で中国には興味はないけどという方は、この章だけ読んでみてもよいと思います。)
若干、文章が読みづらいと感じたのが残念ですが…
この著者の中国シリーズ、また読んでみたいなと思っています。

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