長生きすべし。(小野竹喬展)

大阪市立美術館の小野竹喬展に行ってきました。

色、いろ、いろ!

展示は17歳頃から晩年、89歳までの作品を観ることができたのですが
その変遷は興味深いものでした。
(キャプションに、制作年だけでなく年齢表記があって、これはよかった。普通はあまりないよね…)

17歳〜20代前半の作品は、それはもちろん同じ年齢だった自分と比べればすごいので、私が評価する立場ではないのですが、
やっぱりそれなりに「若い」。端々まで細やかというわけではないし、世界観もまだそれほどというのは仕方ない感じ。

30代になるとぱっと、人としての世界が広がって……というふうに感じたけど、これは私が今30代だからで、40、50になって観たらやっぱり「まだ狭い」と感じるかもしれないけど……
でもまだ、自身の表現とか世界観よりも、若さのパワーのほうが溢れてしまってる印象。
色の強さきれいさはすでに表れてるんですが、構成とか、各要素のカタチ、バランスに関してはまだ「ものすげーー」て域には行ってないんだろうなぁと。

で、その後海外行ったりして少しずつ変わっていって
60代以降が、もうどんどん素晴らしくなるのです!!
「色彩画家」という表現がまさにそのとおり!で、本当にきれい。

モチーフなんて、空に雲がぷかぷか浮いてるだけ、とか、高原(何も無い)の斜面の向こうに雲が湧いてるだけ、とか、本当に何でもないものばっかりなのです。
それが、とにかく色の美しさだけで喜びいっぱいに表現されていて
いちいち、ひゃーとつぶやきながら観てしまいました。

89歳で亡くなる年まで、作品はどんどん変化し続けていて、常に喜びいっぱい。
人間長生きせなあかんなあと思いまいました。

公式サイトで観れる画像の中では

http://www.city.osaka.lg.jp/museum/page/0000048693.html

とか

http://www.city.osaka.lg.jp/museum/page/0000048696.html

が好きだなぁ。
他にももっといいのがあって、図録も買ったけど、実物を観たあとだとどうしても印刷はへぼいのが残念だなー。

あ、あと、作品の多くにはガラスがかぶせてあるんですが(どこの展覧会でもそうですが)、あれってどうにかならないのかなぁ。
観る人が映り込んでしまって、繊細な色の調子が一瞬「?」てなる。
反射しないガラスとかありそうなんだけど、どうなんでしょうか…

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